今回のレッスンノートは占いの目的そのものについてです。

占いの目的には単純な娯楽という場合もあるのですが、主に以下の3つのいずれかのために占いは実施します。

・不安を緩和または解消するため

・勇気を得るため

・判断要素を得るため

残る1%はオーラ系やスピリチュアル系と呼ばれるご相談です。例えば『この石と私の相性はどうでしょうか』『私今どんな感じですか？』の様なご相談が該当します。本記事ではこれらの質問以外の99%に対応するための方法として、上記3点について補足をしていきます。

不安を緩和または解消するため

「今の恋人とこのままうまくいくだろうか」「転職が無事成功するだろうか」「家庭環境は円満のまま進むだろうか」のようなご相談を多く受けます。この方々はご自身が使える心や脳の多くを不安によって使われてしまっている事が多いです。この状況を何とかしたくて占い師に相談に来ます。

この不安を緩和または解消することで、この方々はストレスが軽減したり、やろうとしていたことを始めることができるようになったりします。このタイプの目的をお持ちの相談者は、最初に挨拶をしたタイミングから物憂げな表情であることが多く、鑑定中もあまり笑顔を見せない傾向にあります。

勇気を得るため

「告白すべきかどうか」「今の仕事を続けるか転職するか転部するか」「新しく物事を始めるのは大丈夫か」のようなご相談も多いです。多くの場合、この方々は既に2～3つの選択肢のうちどれを選択するかやんわりと決めています。そのため、その選択肢に対して背中を押し、勇気を与えることでこの方々は実際の行動に移ることができます。このタイプのご相談を持ち込まれる方は、過去に深刻な心のダメージを負っている可能性が高いです。対応には細心の注意を払いましょう。表面的には安定したコミュニケーションが取れますが、特定の話題で感情や所作が乱れることがあります。

判断要素を得るため

「友人から紹介された人がいるのだが大丈夫か」「キャリアをどのように考えればいいかわからない」「新しいビジネスを始めたいが、何がいいか」といったご相談も少なからずあります。この方々はまだ勇気を得る段階ではありません。先に「何を考えるべきか」「何を基準に良し悪しを決めればよいか」を考えられるようになる必要があります。そのために、価値観や相談の背景を言葉に置き換えるためのヒアリングを他の方々よりも時間をかけて行います。その上で、いただいたお話の共通項や大切にしているポイントをお伝えし、ご自身でも判断がし易くなるように促します。このタイプの相談内容をお持ちの相談者は自分の意思を明確に持たれており、こちらからの質問に対してすぐに回答をしてくることが多いです。

ほとんどのご相談は上記3つのいずれかに該当します。上記に入らないものは、冒頭に上げた「娯楽目的」と「スピリチュアル系の相談」です。例えば『最近黒猫をよく見かけるんですが、何か気をつけたほうがいいでしょうか』の様な。こういった質問を除けば大体のご相談の目的を分類できるようになります。分類できることはそれだけで大きな強みになります。詳細な説明はまた別のノートで。